※ネタバレあり
秘書:松尾依里佳さん
顧問:熊谷真実さん
探偵:たむらけんじさん
依頼内容
大阪府48歳女性主婦からの依頼。
昨年、主人の勤めていた会社が倒産した。
塞ぎ込む主人を、かねてからの夢だった「北海道をバイクでツーリング」をするためのいい機会だと家族全員で快く送り出した。
そして1か月間に及ぶ旅が終わった帰り道、函館から青森までのフェリー内でたまたま隣にいた小学生の男の子に話しかけた。
会社が倒産したこと、旅に出る男のロマン、人との出会いの素晴らしさを熱く語ったのだと。
下船時に、「いろいろ話をしてくれてありがとうございました。」と言ってくれた少年。
あまりにも嬉しかったので、旅の思い出の写真を少年に送ると約束をした。
帰宅した主人は、写真を編集し、大好きな音楽まで入れて作ったDVDとUSJで買ったターミネーターのケースに入ったキャンディーを送った。
変に気を遣わせるのもと思い、依頼者の主人は、住所を「大阪府」とし、ワイルドに男らしく終わるつもりだったのだが、少年がDVDを見てくれたのか、見て、どう思ったのかが気になってしょうがない。
どうか主人と分からないようにして、DVDの感想を少年から聞き出してもらいたいというもの。
まぁ、なんとも大人の身勝手な女々しい依頼でしょうか。
でも、そんな感情がまた人間らしくていいですね(^^
良い少年すぎて、直接聞いてもきっと気を遣った返答をしてくれるので、わからないようにして聞き出してほしいようですが。
当時小学校で、現在その少年は恐らく今は中学生にあがっているだろうと。
本編
早速依頼人の浩子さんと、当事者でご主人の板倉孝之さんに話を聞くたむら探偵。
その時その少年に、会社が倒産した話から、人との出会いの素晴らしさを涙ぐみながら熱く語ったそうです。
「会いたいですか?」と、たむら探偵。
「会いた・・・、別に合わなくてもいいけど、どう思ったかが知りたい」と板倉さん。
3人でDVDを見てみることに、
見始めてすぐに、
「ちょっと止めてもらっていいですか」と、たむら探偵
「これ何分あるんですか?」
「18分少々・・・」と板倉さん
「これ、18分見なあかんのですか?」
そしてテロップ
[16分程、省略します]
ほとんどじゃん!?笑
その中の写真に笑顔で写る少年、巧くん。
「逆に僕もどう思っているか気になってきました。」とたむら探偵
行っても会わないという板倉旦那。
「急に会いたいとか言わんといて下さいね」
「会わないです!」
覚悟を決める板倉さん
「ナイトスクープ史上、合わんと帰る」と。
ふりにしか思えないなぁ(^^
青森県へ
青森県にやってきたたむら探偵と板倉さん。
巧くんには内緒で、お母さんに連絡を取っているそうです。
まずはたむら探偵が単独でお母さんのもとに。
話しを聞くと、当時、巧君からそのおじさんとの話は聞いていたそうです。
しかし、見ず知らずのおじさんに住所を教えたことを怒っていたとのこと。
まぁ、確かに何が起こるか分からないご時世ですものね。
やむなしでしょうか。
お母さんと会ったことも巧君には内緒で、ということで板倉さんのもとに戻ります。
巧くんが家に帰る途中必ず通るという道で待ち伏せをすることに。
再度板倉さんに確認をするたむら探偵
「会わないです」
ほんとにぃ(^^
そして、たむら探偵が差し出す着ぐるみ
気温は35度
「ごっつい暑いんちゃうん・・・」と板倉さん
「ほんならもう、ロケ車ん中で待ってます?」とたむら探偵
「いえいえ、着ます」
そんなやり取りの後、
[暑さで困っているところを助けてもらう作戦]
自転車で近づいてくる巧少年。
「大丈夫?大丈夫?」
と、道路わきで着ぐるみを着て倒れている板倉さんに声をかけ続けるたむら探偵。
自転車で通過する巧君 笑
「助けてー、助けてほしいわ~」
叫ぶ探偵
すると自転車を止めて近寄ってくる巧少年。
倒れている着ぐるみ野郎を介抱しながら
「なんか涼しいとこないかなぁ?」とたむら探偵
僕の家まで来れば涼しいよと・・・
なんてやさしい少年なんでしょ。
実は・・・と
何やらよく分からないタイトルの番組を装うたむら探偵
着ぐるみ野郎(板倉さん)は「ワイルド君」という設定の名前だそうです。
ワイルド君を地元の子に助けてもらう番組だと説明するたむら探偵。
何てふざけすぎた番組でしょ。笑
「なんで止まってくれた?一回素通りして」とたむら探偵が聞くと、
「なんかちょっと心配したけど、大丈夫かなっと思って・・・」
だけど、たむら探偵が助けてーっと言ったから止まってくれたと。
「ありがとうな」
「めっちゃやさしいな」とたむら探偵
そんな会話をしながら巧少年の家まで3人で帰る。
少年の家に
1人、家の中へ駆けていく少年。
たむら探偵「かわってない?」
板倉さん「うん」
たむら探偵「今の気持ちは?」
板倉さん「嬉しい」
お母さんが出てきて、家の中に入れてもらうことに。
巧少年の部屋に案内してもらう。
すると、なんと机の上にはターミネーターが!
「JSJ行ったん?」とたむら探偵
フェリーで会った大阪の人からお土産として送られてきたと説明する巧少年。
「そのおっちゃんどんな人なん?」
「会社倒産したからバイクの旅に出てるって~」
答える巧少年に、スタジオの笑い声
「気味悪なかった?」たむら探偵が聞くと
「全然大丈夫でした」
「これ大切なものだから・・・机の上に」
「あと・・・」
DVDプレーヤーを開ける巧君。
なんとそこには板倉さん制作のDVDが!
DVDを見ていたと巧少年。
感想は、すごいなって思ったそうです。
「この話はええ話しやでワイルド君」と、ワイルド君にふるたむら探偵
〇 とジェスチァーで答えるワイルド君。
床に座る三人。
たむら探偵「住所はどうしたん?」と聞くたむら探偵
巧くん「自分が教えて・・・」と答える巧少年。
たむら探偵「なんで教えたん?」
巧くん「悪い事とかしなさそうな人だったから・・・」
巧くん「もし会ったら、お礼ができたら・・・」
住所のことにふれるたむら探偵。
発送先の住所が書いてなかったと答える巧少年に対し
「書いてなかったん?」
「もう一回そのおっちゃんに会えるんやったら会ってみたい?」とたむら探偵が聞くと
「会ってみたい」と即答する巧くん。
「頭の中にいつでも思い浮かぶから・・・」と。
この頃合いから鼻をすする音がワイルド君の中からします。笑
泣いてる様子。
「ちょっとうるさい!今いいとこや!」とワイルド君を揶揄するたむら探偵。
ズルズル音が止まりませんワイルドくん。笑
将来は?と巧君に質問をするたむら探偵。
「警察官になって探してみたい」
!?
「(DVDを)送ってきてくれた人を・・・」
「まじで!?将来までおっちゃんに左右されてんじゃん!?」と、驚きを隠せないたむら探偵
ここでお母さん登場
「こういうものが送られてきて・・・」
そこには差出人住所「大阪」としか書かれていない伝票が。
郵便局へ差出人問い合わせまでもしていたそうです。
「今願いが叶うなら、何かありますか?」探偵が聞くと
「もう一回おじさんに会って、話して、もう一回ちゃんとお礼がいいたい」
「やっぱりなんかしてもらったらお礼を・・・」とたむら探偵がしゃべっている途中、急に少年を撫で始めるワイルド君
たむら探偵が指摘するも、ワイルド君の非行は止まらず・・・
少年を抱きしめだすワイルド君
ワイルド君を制止しようとするたむら探偵
かぶり物を脱ごうとするワイルド君
ワイルド君を制止しようとするたむら探偵
「もう脱ぎますわ」
「脱がしてください」
脱ごうとする
それを阻止する
そんなやり取りがしばらく続きます。笑
「ちょっと待って、ちょっと待って」とたむら探偵。
一旦ワイルド君を連れて部屋を出ます。
かぶり物の頭をはずすやいなや板倉さんが
「可愛いやろ?」
汗と涙でぐしゃぐしゃ
「このまま帰られへんわ」
笑
「会いたい」
「女々しい男でいいです」
笑
再びワイルド君となって巧君の部屋へ。
ワイルド君の愚行を謝り、その理由を説明しだすたむら探偵。
そして遂に、少年の前でかぶり物を脱ぐ板倉さん。
「久しぶり」
「元気にしてた?」
うんうんと頷く少年
「誰ですか?」とたむら探偵が聞くと
「板倉さん・・・」
そう言って、まさかの泣き出す巧少年。
「あのとき・・・フェリーで別れて・・・巧君とはまた・・・いつか・・・絶対会えると・・・」
声を詰まらせながら、再会を喜ぶ板倉さん。
「板倉さんも、本当は巧くんのことがずっと気になってたんだって・・・」と、たむら探偵
「ほんまは、もう会わへんつもりやったんだけど、巧くんも会いたいって言ってるし、おじさんもできるなら会いたいって言ったんで、急遽・・・」
「どうですか?」と巧君にふるたむら探偵
「嬉しい」と。
「照れくさいよね」と板倉さん
「ぶちぶちぶちぶちゆうてたやろ?」とたむら探偵 笑
「泣いとってんでこの中で」
「そんな感じした?」
「はい」と巧君。
「ほんまに・・・抱き突き出したときはもうどないしよって思って」(^^;
ちゃんちゃん
スタジオに戻ると、案の定の西田局長が泣いてました。笑
最後に
板倉さんの言う通り、ほんとにいい子でしたね。
巧くんも板倉さんのことを信じられたからこそ、家の住所を教えたんですね。
思った通り、板倉さんの心は変わってしまいました。
しかし、予想以上に感動的な結末でした。
でも、そこが人間味があって面白く、よかったなと思います。
いや~、ナイトスクープって、ほんといいですね♬